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淡島信仰の田植唄と十七節

所在地千葉県鴨川市磯村
年代伝承
登場—
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

安房郡鴨川町大字磯の田圃のほとりでは、磯村の心巌寺様は大きなものを貸してくださるそうな、それならわしらも借りよう、という田植唄がおかしげに歌われる。心巌院は鴨川町貝渚にある浄土宗の寺で、法然上人二十五霊場の一つ、安房一の念仏霊場である。安房国一円には、こうした淡島信仰の田植唄が広く歌われ、十七が初の身持ちで淡島さまへ願を掛け、という唄が伝わる。これらは安房に古くから歌われていた十七節の小唄に因んだもので、十七が小桶を手に持ち棚の下にて藍を摘む、という唄が本唄であったらしい。のちには八百屋お七を歌い込んだものも混じり、田植唄から十七節、さらに盆踊唄へと変わっていったものらしい。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

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