無人島に置き去られた人買
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
貧しい家が九つになる娘を他国へ売って暮らしを立てていた。娘が親恋しさに泣いてばかりいるので、主人が暇をやり、娘は故郷へ向かった。あと一日という港町の旅籠に泊まると、そこに人買船の主が泊まり合わせ、宿の主人と娘の値を七十両と談じるのを娘は隣室で聞いてしまう。翌朝、宿の主人は郷里へ行く船があると偽って娘を乗せ、船は沖へ出た。夕暮れに無人の島へ寄せると、船主が綱を持って先に陸へ跳び上がったところで、宿の主人はいきなり脇差で綱を断ち切り、船を沖へ漕ぎ返した。人買はその島に置き去りにされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
種別から探す
遠野市の伝承
広告枠(AdSense)