峠の骸骨が踊って訴えた殺害
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どんな伝承か
上七兵衛と下七兵衛という仲のよい朋輩が他国へ稼ぎに出た。下七兵衛は金を貯めたが、上七兵衛はならず者の仲間に入って身を持ち崩し、帰郷の折には着物も旅費も下七兵衛に用立ててもらった。ところが上七兵衛は国境の峠で下七兵衛を斬り殺して金を奪い、知らぬ顔で帰った。のちに再び旅に出て同じ峠にかかると名を呼ぶ声がし、藪蔭に骸骨が白歯をむいて笑っていた。骸骨は身の上を明かし、踊りで稼がせてやると持ちかける。骸骨踊りは町々村々で評判となり城に呼ばれたが、殿様の前では踊らず、起き上がって殺害の一部始終を訴えた。上七兵衛は縄を打たれ、詮議の末に磔にされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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遠野市の伝承
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