トップ > 岩手県の伝承 > 遠野市

鳥の言葉を聞く赤い頭巾

所在地岩手県遠野市土淵町土淵
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

貧しい爺が氏神の稲荷に自分を食ってくれと祈ると、稲荷は古びた赤い頭巾を授け、被れば鳥獣の声がわかると告げた。街道の大木の下でうとうとしていると二羽の鳥が来て、浜の長者の土蔵の屋根板に釘で打たれた蛇がおり、その念で娘が病んでいると語り合う。爺は八卦見となって長者を訪ね、屋根板を外させて蛇を助けると娘は快復し、三百両を得た。のちにまた鳥の話から、庭の楠の切株が芽を刈られ続けて苦しみ主人を病ませていると知り、六角牛の椥や早池峰山の這松が夜ごと見舞いに来るのを聞いて根を掘らせ、木ノ神として祀らせて主人を癒し、長者となった。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

種別から探す

佐々木喜善全集1老媼夜譚八卦見

遠野市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『佐々木喜善全集 1』の伝承