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半身が蜘蛛の子と岩間の清水

所在地岩手県遠野市土淵町土淵
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

貧しい父娘があり、娘は山で青物を採っては町で売っていた。十三の春、山で美しい若者に毎日百五十文で買い取ってもらううち、若者は自分は人ではなく蜘蛛であり、娘は自分の子を懐妊したから大事に生めと打ち明けて、大蜘蛛の姿で山深く入って行った。生まれた子は腰から上は人、腰から下は蜘蛛であった。父娘は大事に育て、子は床板に穴を開けてもらって半身を出したまま木津細工や神仏の姿を作り、近隣に配って米や銭を得た。やがて長者の娘の病を、山の麓の岩間に湧く清水で癒せると言い当てて評判となり、その家は蜘蛛息子のおかげで長者になった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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佐々木喜善全集1老媼夜譚異類婚姻蜘蛛霊水

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