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馬でも鹿でもない獣

所在地岩手県遠野市土淵町土淵
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

性の悪い馬がいた。野原で草を食い飽きて眠っているうちに、仲間の馬たちが今のうちに悪戯をしてやろうと相談し、耳をすっかり切り落としてしまった。目を覚ました馬が仲間のところへ行くと、今まで馬だとばかり思っていたのに耳がないではないか、それでは鹿だと言って除け者にされた。仕方なく山を越えて鹿の仲間へ行くと、角がないのだから仲間ではないと言われる。ある山の山ノ神の樹の下で泣いていると、山ノ神が哀れんで鬣と角を生やしてくれた。しかし結局は馬でもなく鹿でもないので、獣仲間からは馬鹿と呼ばれた。これが馬鹿の始まりである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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佐々木喜善全集1老媼夜譚由来譚山ノ神

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