枕を頭に結ぶ作法という言い抜け
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どんな伝承か
馬鹿智が舅の家に泊まり、初めて枕を使ったので傍らの妻に名を尋ねた。妻は自分の名を問われたと思い、おこまだと答えた。滑ってならぬので褌で枕を頭に結びつけて寝、そのまま朝の膳に向かったので家中の大笑いとなり、智は逃げ帰って娘は返されなかった。困った智の朋輩たちは、雪の日に鹿追いを口実にその家へ泊まり、翌朝そろって箸で枕を頭に結んで起きて来て、これは客が礼を尽くす作法だと言った。舅は智も馬鹿ではないと思い直し、娘を返した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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遠野市の伝承
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