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御歳神を侮って猿になった長者

所在地岩手県遠野市土淵町土淵
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

貧しい爺婆が大晦日に、御歳神へ供える米を借りようと上の長者を訪ねると、厩の馬の糞でも持って行けと言われ、下の長者からは牛の糞を勧められた。爺は手ぶらで帰り、爺婆は菜葉漬とその湯を供えて拝み、漬菜湯を酒に見立てて神楽を踊り明かした。元朝、村人が両長者の家を覗くと、家の者は皆猿になって桁梁で騒ぎ、やがて裏山へ逃げた。二軒の宝はことごとく爺婆の家へ移り、貧しい爺婆は村一番の長者となった。神に糞を供えろと言った罰で猿になったのだといい、猿は供物を食わぬと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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