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名笛の男と曼陀羅を織る女房の難題

所在地岩手県遠野市土淵町土淵
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善、藤平、桑原左近、笛吹き、郷を譲った人
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

笛に凝って身上を吹き飛ばした藤平は、日本に三本しかない名笛を携えて諸国を巡り、唐天竺まで渡った。久しぶりに帰郷すると両親は既に亡く、墓には石塔もなかった。ある日美しい女が訪ねて来て女房になり、機を織って三十三観音の曼陀羅と呼ぶ布を織り上げた。評判が殿様の耳に入り、灰縄千把、打たずに鳴る太鼓と難題が続いたが、女房はことごとく解いた。最後に天の雷神九の頭を連れて来いと命じられると、女房は紫の扇で雲を招いて天へ上り、雷神を伴って御殿を吹き飛ばした。藤平は郷を与えられ長者となった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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佐々木喜善全集1老媼夜譚雷神

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