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尾張の城に消えた絵姿の美女

所在地岩手県遠野市土淵町土淵
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善、犬松、語り手
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

絵姿の美女を探して千日の旅をした男があった。その絵姿は尾張の国の城に一枚、生家に一枚、日本国中に一枚あり、男は床屋にあった一枚を五十両で買い求めた。女を尋ねて国中を歩くうちに道に迷い、男禁制の札を立てた山中の孤屋に泊まると、絵姿に似た老婆がいて、その娘は今尾張の国の城の中にいると教えた。男が城へ忍び込むと、外門には番人が八人、三の門には赤鬼丸という犬がおり、人が一人入れば花が二つ咲く花園もあった。男はやがて中納言になったという。以後の筋は語り手が思い出せなかった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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