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母が遺した皮袋のふしぎな力

所在地岩手県遠野市土淵町土淵
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善、大洞犬松、話者
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

長者の家に奉公する孝行息子が、飯を懐にこぼして持ち帰り母を養っていた。母は臨終に、これはお前の生まれた所であり、一生人に見せずに来た物だと言って、薄毛の生えた醜い物を残した。息子はそれを陰干しにし、熊の皮のような巾着に仕立てて火打道具を入れ、腰に下げていた。牧山で牛が離れなくなり死にかけた時、煙草を吸おうと巾着の口を開けると牛はぽんと離れた。後に長者の婿と娘が寝所から出ず抱き合ったまま倒れていた際も、息子が巾着の口を開くと二人は離れ、息子が改めて婿に直された。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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