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竜宮で生神を斬った夢の若殿

所在地岩手県遠野市
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

一人息子が、垣内の梨の木へ毎夜天狗が来て唸ると言って刀をせがみ、母は古道具屋で古い段平を買い与えた。息子が梨の木で待ち構えて斬りつけると、天狗は物も言わず息子の鬢を提げて飛び去り、海の真中で手を放した。海底の広い野原を歩いて村里に着くと、竜宮の殿様の館で人々が泣いており、今夜一人娘が生神の人身御供になるという。息子は身代わりに棺箱へ入り、猿の経立ら三匹を斬り倒して国の禍を絶ち、姫の婿となって若殿になった。母を迎えに駕籠で日本へ向かう道中、頭を叩かれて目が覚めた。すべて夢であった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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