遠野町の侍の家へ通う怪しい男
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どんな伝承か
近年、遠野町のある侍の家に美しい女房がいた。夫が江戸へ行って留守の間、どこからか見知らぬ美男が毎夜通って来た。女房がよくよく考えると、その男は戸障子を開け立てする様子がない。かねて聞いていたことがあったので、男に知られぬよう、その衣の裾に糸を通した縫針を突き刺しておいた。すると男はいつもの障子の穴から出て、庭先へ糸を引いて行き、庭の片隅のマダの木株の穴へ入っていた。糸をたどって、通い来る男の正体が知れたという話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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遠野市の伝承
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