蛇除けの呪文と蕨の恩顧
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どんな伝承か
野原の蛇が茅萱の畑で昼寝をしていた。ぐっすり眠っているうちに茅の芽が萌え出て自分の体を貫いて伸びてしまい、前へも後ろへも動けなくなって困っていた。そこへ蕨の芽が萌え出して、蛇の体をひとりでに持ち上げて助けたという。それゆえ、蛇々茅萱畑に昼寝して蕨の恩顧を忘れたか、アブラウンケンソワカ、と三遍唱えれば、蛇は蕨の恩を思い出して必ず路を除けてくれると伝わる。子どもらが夏の野を行くときに唱える蛇除けの文句も、別に伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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遠野市の伝承
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