トップ岩手県の伝承遠野市

彼岸の餅を奪われた蛙と赤い猿の顔

所在地岩手県遠野市
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1
広告枠(AdSense)

どんな伝承か

或る山の麓の寺の古池に蛙が多く住んでいた。春の彼岸が来たので蛙たちは蓮の葉の上に集まって相談し、餅を搗くことに決めて池のほとりで搗いていた。そこへ山猿が来て、蛙のくせにそんな真似は要らぬと嘲り、臼ごと餅を担いで山へ走り去った。蛙たちは泣きながら猿の行った方へ向かうと、途中に餅が落ちていたので皆で寄って食べた。家で臼を下ろした猿は餅がないのに気づき、引き返して餅を返せと迫る。怒った蛙は食い残しを猿の顔に投げつけ、猿が取ろうとすると皮が剥げ、今のように真赤な顔になったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

種別から探す

佐々木喜善全集1聴耳草紙

遠野市の伝承

広告枠(AdSense)

同じ種別の伝承

同じ文献『佐々木喜善全集 1』の伝承