トップ岩手県の伝承遠野市

伊勢に詣でて人となった飼猫

所在地岩手県遠野市
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善、大洞丑松、語り手
出典佐々木喜善全集 1
広告枠(AdSense)

どんな伝承か

或る所に正直だが貧しい百姓がいて、四十を越しても独り身であった。隣の長者は極道者で、飼っていた牝猫さえ余計な口だと言って外へ投げ捨てた。夜半に猫の啼き声を聞いた百姓は寒さを堪えて起き、猫を家に入れて自分と同じ物を分け与えて可愛がった。或る夜、人であったら留守に麦粉でも挽いてくれように、と言って寝たところ、翌日戻ると猫が挽臼を挽いていた。やがて猫は人間になりたいと言って伊勢へ詣で、神の功徳で人の姿になって帰り、百姓と夫婦になってよく働き、隣の長者にまさる長者となったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

種別から探す

佐々木喜善全集1聴耳草紙

遠野市の伝承

広告枠(AdSense)

同じ種別の伝承

同じ文献『佐々木喜善全集 1』の伝承