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糯米が粳米に変わった苗盗人

所在地岩手県遠野市附馬牛町
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

早池峰山の麓の附馬牛村という所に或る百姓がいた。或る年の旱で村中の苗代が枯れ、この百姓の苗代が最もひどかったので、夜ひそかに隣村から良い苗を盗んで来て、自分の田を一枚植えた。当時は苗盗人が多く詮議も厳しく、隣村の者が来て、これは自分の所で盗まれた苗だと言い張り、秋に決着をつけよう、自分の苗は糯米だから粳米であればお前を牢へ入れると迫った。困った百姓は早池峰山へ月参りをして、この苗が粳米になるようにと願をかけた。秋に刈ってみると確かに粳米で、糯米が変わっていた。早池峰山の神は盗人神だという由来はこの辺りから出ている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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