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女房を出さぬ三つの戸口

所在地岩手県奥州市
年代不明(昔話)
登場夫婦
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

女房が暇をくれと言い出し、これまで世話になった礼を述べて土間へ下り、そこから出て行こうとした。すると夫は出口に立ち塞がり、ここは自分の所だから出て行ってはならぬ、他の所から出て行けと言う。女房が常居の縁側から出ようとすると、そこにも先回りして塞がり、座敷の方へ回ってもまた同じことを言う。それでは出て行く所がないと女房が言うと、夫はうんと出て行くなと答えた。女房はそれでは出て行くまいと言って旅装をほどいた。それからは、男が隣の女房のもとへ通うのはやんだという話である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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