橡の実が流れ続けるきりなし話
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どんな伝承か
ある所の谷川の川端に大きな橡の木が一本あり、その木に実がたくさん鈴なりになっていた。その木にボウアと風が吹いて来ると、橡の実が一つボタンと川に落ち、ツプンと沈み、ツポリと転回して、ツンプコ、カンプコと川下の方へ流れて行った。この調子で実が風に吹かれて落ち、沈んで浮き上がり流れてゆく様子を、際限なく語り続けてゆく。子供に昔話をせがまれて種の尽きた爺婆が、機転を利かせて即興で作った類の話だという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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岩泉町の伝承
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