梨の木を登り続ける蛇の話
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どんな伝承か
昔があったという。家の門口に大きな梨の木が一本あった。するとその木に、大きな大きな長い長い蛇がからまって、のろのろのろりと登って行った。そして今日ものろのろ、明日ものろのろと、際限なく同じ調子で語り続けてゆく。話の種が尽きた爺婆が、昔話をせがむ子供らを相手に機転を利かせて作った、きりなし話の一つである。語り手は頃合いを見て適当に切り上げるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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