諏訪明神が目を突いた胡麻を作らぬ村
どんな伝承か
八千穂村の佐口の集落では、畑に胡麻を作らないという禁忌が守られてきた。昔、諏訪明神様が胡麻で目を突いて難儀をしたからだという。佐口は山道を通れば上区から高野町よりも近く、江戸時代や明治の頃には今よりも人や物の行き来が多かった土地で、上区とはいくつかの習俗や伝承を共にしている。それでも胡麻の禁忌だけは上区には無いという。
原典より
昔諏訪明神様が胡麻で眼をついて難儀をしたからだという、ほかにいくつかの共通の習俗や伝承をもつ上区にはそれがないのである。—— 佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌)
『佐久町誌 民俗編――俗信』は、十石峠から横岳に及ぶ佐久町の町誌のうち、町内の俗信を扱った民俗編の一部である。大日向・余地・高野町・上区・花岡など各地区で採集した天候や作柄、火事や死の予兆、夢と縁起、易者や戸隠神社の御籤による占い、厄病よけや雷よけのまじない、死や産にかかわる忌み、ものもらいの民間療法などを記す。予知(予兆)・占いと呪い・物忌み・民間療法の節に分け、項目ごとに地区の言い伝えを地区名とともに並べる。