夕方に塩を買いに行くと獣に後をつけられるとして
どんな伝承か
佐倉に伝わる言忌みの一つ。夕方に塩を買いに行くと獣に後をつけられると恐れられ、そのため『塩』という言葉をそのまま口にせず、『浪の花』と言い換えて呼んだという。言葉そのものに霊力が宿ると信じられていたため、塩と直に言うこと自体が災いを招くと考え、別の呼び名に置き換えることで難を避けようとした習わしである。良い言葉にも悪い言葉にも霊力があって人に作用するという、言霊の信仰にもとづくものと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史・自治体史(民俗))
『佐倉市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説・怪異。千葉県佐倉市に伝わる口承を採録する。