水車をひいた家がまつる水神
どんな伝承か
旧勝田市の屋敷神には稲荷のほか、天王様や水神様を祀る家もあった。水神様の例として挙げられているのが津田の軍司家である。かつてこの家が水車をやっていたから水神を祀るのだろうと考えられている。春の四月か五月に神主が来て祈禱をし、御幣を切ってくれる。正月の餅や祭りのコワメシ、マゼゴハンなどができたときには、それを持って行って納めるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神(勝田市(編)・勝田市史)
『勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神』は、勝田市の市史の民俗編のうち、「信仰生活」の部の一部である。鎮守祭礼の移り変わりに続いて、屋敷神や同姓の家々で祀るウジガミと系図祭り、カマド神やエビス・大黒などの屋内の神々、病気や安産の祈願を集める小祠を、市域のムラでの調査と聞き取りによって記す。後半では流行神として上高場の六地蔵、腹切り佐七、塚信仰、東石川大島の無縁様を取り上げ、その由来と信仰の広がりをたどる。