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山の上の鬼を退治した桃太郎

所在地山梨県富士吉田市向原
年代伝承(口承)
登場舟久保泰明、話者
出典向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異

どんな伝承か

山へ柴刈りに行く爺と、川へ洗濯に行く婆がいた。婆は川上から流れてきた大きな桃を拾って持ち帰り、二つに切ると中から男の子が出てきた。桃太郎と名づけられた子は強く育ち、鬼退治に行くと言い出したので、爺は刀を、婆はきび団子を持たせた。道中で犬、猿、雉が団子をもらって家来になり、鬼が島ではなく山の上にある鬼の家へ攻め込んで、赤鬼や青鬼を降参させた。宝物を車に積んで、犬が引き猿が押し、雉も綱で引いて家へ戻ると、村じゅうが大喜びしたという。

原典より

犬と猿をつれて、どんどん行くと、また雉子が飛んできました。—— 向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異(民俗調査報告 第9号・第10号・民俗調査報告) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異(民俗調査報告 第9号・第10号・民俗調査報告)

『向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異』は、民俗調査報告の第九号・第十号にあたる向原の民俗誌の上巻から、「IX 口承文芸」の章を収めたものである。昭和五十六年から五十七年にかけて向原の話者から聞き書きした昔話十一話、伝説二十四話、天狗や狐、河童、ヒトダマをめぐる世間話二十七話のほか、富士山や天気の諺と暮らしの方言を収める。昔話・伝説・世間話の節ごとに題名・分類・話者の生年・採集日の表を置き、話は土地の言葉のまま書き起こして話者名を添える。

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