舟久保三兄弟の総本家の墓争い
どんな伝承か
舟久保家の先祖は三人兄弟だった。どの家が総本家かをめぐって争いが起き、自分の家こそ兄筋だと言う者が、総本家の墓を寺に建ててしまったので、いさかいになった。そこで寺の住職が仲に入り、その墓を住職の墓所へ移したことで、争いは収まったという。
原典より
兄弟三人の総本家の争いがおこり、うちが兄貴だという人が総本家の墓をお寺につくって、論争になったので、お寺の方丈さんが仲介して、墓を方丈さんの墓に移して問題が解決した。—— 向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異(民俗調査報告 第9号・第10号・民俗調査報告) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異(民俗調査報告 第9号・第10号・民俗調査報告)
『向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異』は、民俗調査報告の第九号・第十号にあたる向原の民俗誌の上巻から、「IX 口承文芸」の章を収めたものである。昭和五十六年から五十七年にかけて向原の話者から聞き書きした昔話十一話、伝説二十四話、天狗や狐、河童、ヒトダマをめぐる世間話二十七話のほか、富士山や天気の諺と暮らしの方言を収める。昔話・伝説・世間話の節ごとに題名・分類・話者の生年・採集日の表を置き、話は土地の言葉のまま書き起こして話者名を添える。