宇佐市の河童供養碑
どんな伝承か
宇佐市に河童の供養碑が残る。河童は秋には山へ登ってセコ(山童)となり、春には川へ下って河童となるといい、県南の一部を除いて山と川を去来する。河童は人の尻を抜いて水死させたり、人に捕えられて詫び証文を書かされたり、毎朝魚を届けたり、秘薬の製法を教えたりし、また人や牛馬に憑くともいう。河童は水神信仰の所産で、水神が零落した姿と説明される。そうした河童を供養するために建てられたのがこの碑である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大分県史 民俗篇――俗信・妖怪・憑きもの(大分県(編)・大分県史)
『大分県史 民俗篇――俗信・妖怪・憑きもの』は、大分県の県史の民俗篇のうち、講の項の末尾と俗信の章を収めたものである。俗信の諸相、兆・占・禁・呪、天狗・鬼・山童・河童・ウブメ・塗り壁・狐狸・火の玉などの妖怪と霊異、犬神やトウベ(蛇神)、死霊風などの憑きものを、国東・日田・臼杵など県内の伝承と既刊の研究をもとに述べる。山の怪・水の怪・路傍の怪などに分けて事例を並べ、節ごとに注を付し、写真の説明文を挟む。