村の出入口へつるす百万遍の注連縄
どんな伝承か
更目木では旧暦六月十七日、部落総代の家に集まって数珠くりが行われる。数珠くりの輪の中に念仏太鼓やカネ打ちが入り、「ナムアミダブッ」と唱えながら数珠が回される。その際、草鞋と大きな藁の房のついた注連縄を作り、最初は数珠だけを六回回し、次に注連縄と数珠を一緒にして六回回す。のち、この注連縄は村の上と下の出入口につるしておく。『湯本山郷史』上巻には、注連縄の房の部分は上、草鞋は下につり下げたとある。百万遍の数珠くりは道切りの呪術に伴って行われるものであった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。