大角間の三夜講と百万遍の数珠繰り
どんな伝承か
大角間では七十軒のうち三、四十軒が三夜講をしていた。講仲間は年寄りの男女で、正月と十一月二十三日の昼に庵寺で行われていた。その日の朝十時頃、講員は米を堂に持ち寄り、尼様から小豆粥をつくってもらい、三夜様の掛軸をかけて供物を供え、鉦をたたいて念仏を唱え上げる。その後は小豆粥を食べ、夜遅くまで雑談にふけった。正月二十三日には特に百万遍の行事をし、延命長寿と福徳円満を祈った。念仏を唱和しながら大珠数をまわし、大房がくるといただいて、頭や肩の患部に軽くあて、病気平癒を祈ったというのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。