村境へ送る土用の虫送り
どんな伝承か
高林では土用の神事に、水田から虫の食った稲の葉や茎を取り集め、クネに編んで竹に結わえつけ、夜、太鼓や笛を打ち鳴らして村の境へ送った。飯豊では稲の赤くなった葉を抜き、オサゲに編んで笹につるし、太鼓をぶって隣村との境へ送る。更目木では盆のあがりに子供と青年がヨシで虫籠を編み、各家が畑から取り集めた害虫を入れ、「害虫送り」と書いた旗をつけて笛・太鼓・カネを鳴らしながら村の上から下へ歩き、最後に川へ流した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。