団子の手形で戸を守る魔除け
どんな伝承か
団子をこねた手で玄関の戸に手形を押し、魔除けとした。手形は初め戸の表に押していたが、みっともないというので戸の裏に押すようになったという。十月四日に針供養をする所もあり、赤井畑では豆腐に針をさして流す。年取りの日は八日で、特別の行事はないが、十月二十日に稼ぎに行ったエビス様、大黒様が帰って来る日といわれる。冬至には長生きと健康を祈って、かぼちゃと小豆でこしらえた小豆かぼちゃを食べた。甘くてとてもうまいという。柚子は下戸沢では採れないので、柚子湯をする家は八百屋から買ってきたものを使う。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県白石市下戸沢民俗調査報告書――伝説・怪異(民俗調査報告)
『宮城県白石市下戸沢民俗調査報告書』所収の伝説・怪異・口承文芸。奥州白石川沿いの下戸沢に伝わる怪異と信仰を採録する。