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水晶の石で術を得たガマ仙人

所在地宮城県白石市小原下戸沢
年代約60年前(明治)
登場片田源七、ガマ仙人
出典宮城県白石市下戸沢民俗調査報告書――伝説・怪異

どんな伝承か

白石市小原の下戸沢に、天狗さん、あるいはガマ仙人と呼ばれた人がいた。本名は片田源七、背丈五尺五寸と小柄で、いつも足駄に羽織袴だったが、眼と気合だけは並外れていた。もとは炭を背負う仕事をしていた。六十二の年、餅を背負って七ヶ宿の山奥へ戻ろうとしたとき、材木岩のあたりで腹をすかせた老人に出会い、自分は食べずに餅をそっくり与えた。老人は土下座して拝み、腹が減ったらなめよと水晶の石を渡した。山でその石をなめると体の具合がおかしくなり、くたくたになって帰ったが、寝て起きると術が使えるようになっていた。以来、足駄のまま柔らかい田を跡もつけずに渡り、煮え立つ油の釜に手を入れて銭を取ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

宮城県白石市下戸沢民俗調査報告書――伝説・怪異

『宮城県白石市下戸沢民俗調査報告書――伝説・怪異』は、宮城県白石市の下戸沢地区で行われた民俗調査の報告書である。年の暮れの行事の記述に続いて、白石川の淵や山の地名の由来、蛇骨沢や鎌倉岩、三丈滝の不動明王、万蔵稲荷、鬼婆、ガマ仙人、狐に化かされた話などを収める。口承文芸は昔話・伝説・世間話の三つに分け、一話ごとに題を立てて土地の人の語りを短くまとめ、行事の項には注を付す。

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