減水沢で小豆をとぐ音
どんな伝承か
仲町を過ぎると旧道は土橋のところまでだらだらと下り、そこから石山様の家まで再び上りとなる。この坂を上りきると杉内の集落である。その鞍部の土橋の下を流れる小さな沢を減水沢という。むかし、この沢には小豆とぎという化物が住んでいて、夕方になると小豆とごうか人とって食おかザックザックと音を立てた。そのため親たちは子供に、早く家へ帰れとよく言ったものだという。あれは本当だったのだろうかと語り手はいう。あれは狐だとも、鳥が人の言葉をまねて人をたぶらかしたのだともいい、今もはっきりとは分からない。
原典より
仲町を過ぎると、旧道は土橋のところまでダラダラ坂を下る。—— 富岡町史 第3巻(考古・民俗編)――昔話と伝説(富岡町(編)・富岡町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
富岡町史 第3巻(考古・民俗編)――昔話と伝説(富岡町(編)・富岡町史・自治体史(民俗))
『富岡町史 第3巻(考古・民俗編)』第九章所収の昔話と伝説。福島県双葉郡富岡町(震災前)に伝わる口承を採録する。