火事を触れ回った火伏せ地蔵
どんな伝承か
新町字丹後坂の普賢寺の境内に、高さ二メートルもある地蔵が祀られている。金で出来ているので金仏地蔵と呼ばれる。仲町の堀に埋まっていたのを掘り出したものといい、もとは仲町の地蔵通りというところに立っていたそうである。ある年、仲町から火が出た。夜中のことで誰も気づかずにいると、火事だ火事だと大声で触れ回る者があり、その声で飛び起きた人々が慌てて消し止めて大事に至らなかった。声の主は誰か分からなかったが、地蔵通りの地蔵の足がひどく汚れているのに気づき、あの触れ声は地蔵であったということになって、以来火伏せ地蔵とも呼ばれるようになった。
原典より
新町字丹後坂の普賢寺境内に、高さ二mもある地蔵さまが祭られている。—— 小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史・自治体史(民俗))
『小野町史 民俗編』第九章所収の伝説。福島県田村郡小野町に伝わる口承を採録する。