土中から現れたのぶの地蔵
どんな伝承か
ある日、雁股田の武名坂というところで子どもたちが遊んでいた。そのうち一人の子が土手下の畑に飛び下りると、足の下で何やら声がした。「わたしはのぶの地蔵だ。ここにいるから掘ってくれ」と言っているようで、何度も聞こえてくる。子どもが家に帰って親に話し、親が畑を掘ってみると、土の中から地蔵の姿があらわれた。それからその子の家で堂を建てて大切に守り、霊験のある地蔵と聞いていわき方面からも参詣に来たという。今は道路改修で堂を壊したため、家に安置して供養している。
原典より
ある日、雁股田武名坂というところで、子どもたちが遊んでいた。—— 小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史・自治体史(民俗))
『小野町史 民俗編』第九章所収の伝説。福島県田村郡小野町に伝わる口承を採録する。