四十九日まで墓石を横に寝かせる風習
どんな伝承か
大塚町では、人が亡くなると、四十九日を迎えるまでその墓石を横に寝かせておく習わしがあった。この風習は、墓をひとところにまとめる寄せ墓が行われるようになる以前から続いていたという。また法事は、必ずしも命日に合わせず、日をずらして営むこともある。善哉寺の檀家の墓は境内の墓地と寺の裏手の共同墓地にあり、共同墓地は部落全体の墓所として、そこに墓石を持つ人たちが自分たちで管理している。
原典より
寄せ墓にする前から、人が亡くなると四十九日まで墓石を横にしておく風習があった。—— 島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編))
『島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの』は、出雲市大塚町の民俗調査報告書のうち、「XII 村の神」の章と「XIII 年中行事」の章の冒頭を収めたものである。氏神の大歳神社の祭りと由緒書、同族神・屋敷神・屋内神、札うち、講、寺、俗信、キツネに憑かれることを「サバラレル」と呼ぶ憑きもの、民間療法を、昭和五十七年ごろの聞き書きで記す。年中行事は正月準備から一月十一日の鎌初めまでで、文の途中で切れている。