北条の岡崎城攻めで焼けた正覚寺
どんな伝承か
万田に伝わる正覚寺のいわれ。小田原の北条氏が岡崎城を攻めたとき、高根のトノウエという所に陣を構えて炊事の釜場を設けたという。話者の住むあたりは激しい戦いの場となり、そこへ兵糧を送ったと聞いており、正覚寺はこの戦のときに焼かれたとされる。その後も火事に見舞われ、戦災でも焼け、関東大震災では倒れてしまったと語られる。
原典より
そのあとも火災があって、戦災で焼かれて、関東大震災でつぶれて。—— 平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承(平塚市(編)・平塚市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承(平塚市(編)・平塚市史民俗調査報告書)
『平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承』は、平塚市の旭地区の民俗調査報告書のうち、第八章「口頭伝承」を収めたものである。下山下・万田・公所・山下などで聞いた昔話十五話、狐に化かされた話や狐憑き・ムジナ・神隠し・幽霊・塚のたたりなどの世間話四十一話、曽我伝説の虎御前や社寺のいわれなどの伝説十一話を収める。昔話は『日本昔話集成』『日本昔話名彙』に照らした分類表を掲げ、各話に地区名や話者名を添え、末尾にことわざといいまわしを載せる。