夢に歌を詠んだ鴛鴦の雌
どんな伝承か
郡山市中田町に伝わる鴛鴦の話。ある武士が鴛鴦の雄を射止めた。その夜、武士の夢に一人の女が現れ、「独り寝ぞ憂き」と詠んで、連れ合いを失った嘆きを訴えたという。翌日、武士が出てみると、雌の鴛鴦が自ら命を絶っているのを見つけた。夢に立った女がこの鳥であったと悟った武士は、殺生の罪の深さを思い知り、そのまま出家したと伝える。鴛鴦の雌雄の情を説く伝説として、相馬地方の円応寺の縁起などとともに語り継がれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。