竜頭と紅白のズダ袋が並ぶ葬列
どんな伝承か
秋田県山本郡の霊送りの事例には、竜頭と深くかかわるものがある。強坂の例では、五本の竜頭のうち一本がとくに重んじられ、幡とテンゲムスビが付けられて、紅白のズダ袋と並んで行列する。このうち白のズダ袋に、米などの五穀と銭が納められている。この竜頭はアトマブリと呼ばれるので先頭に立つものではないらしいが、一般に棒の先に竜の頭を付けたものは葬列の先頭を行くのが常で、徳之島ではこれを竜口といい、マブイが付いて行くという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。