火を焚くのでヤキバと呼ぶ埋め墓
どんな伝承か
両墓制の埋め墓と詣り墓の呼び名は土地によってさまざまである。山形県西田川郡福栄村越沢では、ラントーバというのは僧侶などを火葬する焼き場の意で、虚空蔵山という山の中腹にあって石碑も二、三立っているという。これとは反対に、秋田県山本郡沢渡町鯉川などでは、両墓制の埋め墓のことをヤキバといっている。もっとも、ここでは火葬が行われたという記憶はなく、ただ一週間ばかりは埋め墓で火を焚く風があるので、そこから出た呼び名かもしれないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。