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前浜に塔婆を立てる新亡の供養

所在地三重県鳥羽市国崎町
年代旧7月7〜24日
登場婆さん仲間
出典霊魂の行方

どんな伝承か

鳥羽の国崎は、もと志摩郡長岡村に属した浦である。ここでは盆月の七日から、ウラボンにあたる二十四日まで、鎧崎に向いた前浜で新亡のための供養が続いた。行うのは婆さんたちの仲間で、その年に亡くなった者の数だけ塔婆を立て、「茶屋をたて」で始まる文句の念仏を唱えたという。三日で終わる菅島の大念仏に比べ、期間がはるかに長い。瀬川氏の『日間賀島民俗誌』が、昭和十三年の見聞として伝えている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年))

『霊魂の行方』は、最上孝敬の葬送習俗に関する論説を集め、名著出版が昭和五十九年に刊行した論集である。死者の霊を家から送り出す霊送りやカラダビ、骨掛け、男女別墓制と半檀家、無縁仏、盆と施餓鬼、葬儀の水など、千葉・埼玉をはじめ各地で聞き取った習俗と既刊の報告をもとに論じる。「霊送りとその周辺」「葬送の諸問題」「葬祭の民俗」の三章に二十八篇を収め、巻末に初出一覧、大島建彦の解説、年譜、著作目録を付す。

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