正月三が日の囲炉裏と荒神清め
どんな伝承か
囲炉裏は火の神様のおられる神聖な場所とされ、柏崎地方では毎朝灰をきれいに掃きたて、線香を三本立てて無事を祈った。特に正月三が日の間は、毎朝囲炉裏に火を入れる際「南無三宝大荒神清め給えはらい給え」と唱え、正座の前に線香三本を立てて塩を供えてから、豆殻をくべて火をつけるという清めの作法が伝えられていた。荒神様のお札は寺の住職や山伏が家々を回って配り、囲炉裏近くのジョウヤ柱に貼って祀られた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。