笠島の精霊船と浜へ戻る凶兆
どんな伝承か
十六日は精霊送りの日である。早く発たないと道連れがいなくなる、三途の川の舟に乗り遅れるなどといい、昼のタチハンを供えて早々に流しにかかる。膳を食べさせるとすぐ精霊棚をこわし、供花と供物を菰などにくるんで海や川へ流す。笠島では家々の盆簀にくるんだ供物を大きな船に積み、お精霊様よ、また来年ござれ、と声をかけて沖へ流した。この船がふたたび浜へ流れ着くと村の誰かが死ぬといわれ、できるだけ沖まで流したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。