庚申の雨は百日の日照り
どんな伝承か
笠島では、庚申の日に雨が降れば必ず百日の日照りがあるといわれた。日照りが続けば漁にも農作業にも出られるので、人々はかえってこれを喜んだという。庚申様は災難をのぞく神であるとされ、三猿は「見ざる、聞かざる、物言わざる」の戒めを教えるものだと伝える。庚申の夜は同衾の禁があり、風呂に入らないと猿になるともいい、この日に生まれた子は器用で利発だとされた。庚申年には特に盛大な行事が行われ、近年では昭和五十五年、その前は大正九年、万延元年、寛政十二年にあたるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。