神風講伺いへの県令指令
どんな伝承か
中道の善勝寺には、釈利勝の筆記による神風講の資料が軸装されて伝わる。それによれば、神風講を結んだことでいろいろと差し障りが生じたため県庁へ伺いを立てたところ、指令が下されたという。指令は、本庁において強いて誘うなどのことを申し達す謂れはないからなお取り調べるべきだが、めいめいが自分の奉ずる宗旨に安んじたうえで他に及ぶこと、もし人民の紛議を生じるようなことがあれば、それぞれ処分の方法があると心得よ、という趣旨である。これは吉井村にある受得寺の願い出に対するもので、新潟県令永山盛輝の印がある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。