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中舟戸のはなし

所在地埼玉県桶川市大字川田谷中舟戸
年代昔(水運の時代)
登場いかだ乗り、船頭
出典桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話

どんな伝承か

川田谷の八幡原に中舟戸という所があり、昔はたいそうにぎやかな名所であったといわれる。荷物の運搬をほとんど船に頼っていた頃、船やいかだが荒川を利用し、この中舟戸が港の役目をして積み込みや荷下ろしで賑わった。いかだ乗りの威勢のよい掛け声は北本の石戸岸あたりから聞こえ、それが岸辺の魚とりの網を片づける合図であった。船は五、六隻から十隻ほどの集団を組み、鴻巣あたりから東京の深川まで主に材木を運んだ。中舟戸には宿屋もあり、長く港として栄えたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話(桶川市(編)・桶川市史)

『桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話』は、桶川市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその昔話・伝説の部分と第四節「予兆・占い・禁忌・呪い・民間療法」が収められている。昔話・伝説は調査ではほとんど聞かれなかったため、「広報おけがわ」に連載した話を中心に、イットコショダンゴ、古池の大蛇、熊野神社の池の膳椀貸し、狐狸に化かされる話など二十余りを区分せずに載せる。俗信の節は、言い伝えを桶川・加納・川田谷の地区ごとに箇条で並べる。

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