折橋に残る巨人の足形
どんな伝承か
巨人ダイタンボウ(ダイテンボウ)が踏んだ跡だという窪地が、黒沢と塩江と折橋の三か所に残っている。このうち折橋のものは五アールほどの広さがあり、はっきりと足の形をしていて、いまは田として使われている。足跡どうしの隔たりは七キロにも及ぶといい、大川筋の低地を大股に歩いたこの巨人は、そのまま岩瀬郡の方へ越えて行ったと語られている。
原典より
針生部落の北方に位置する愛宕山の麓に"舘の下"という所があって、今は田んぼになっている。—— 田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説(田島町(編)・田島町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説(田島町(編)・田島町史)
『田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説』は、会津の田島町の町史のうち民俗を扱う巻の、伝説を論じた節である。針生・糸沢・金井沢・折橋などに伝わる岩魚の棲まない沢、ダイタンボウの足跡、弘法清水、竜燈、天狗隠し、河童駒引き、アズキトギなどの伝説を、土地の言葉を交えた語りで載せる。自然伝説・歴史伝説・信仰伝説に分けて動物・地形・地名・人物・幽霊・妖怪変化などの項を立て、各話のあとに伝説の型や会津の類例を論じる。