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育ちつづける屋敷神の丸石

所在地福島県南会津郡南会津町金井沢広面
年代不明
登場行者のばあさん、室井要、室井家、お神明さまを祀る家の当主
出典田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説

どんな伝承か

金井沢の広面、室井家の屋敷の隅に、お神明さまと呼ぶ氏神が祀られている。御神体は大きな丸い石で、土地では生き石とも育ち石ともいう。もとは、毎年この神を背負って回ってきた老いた女の行者が袖に入れていた小石で、ある年この家を訪れたとき、ここに落ち着きたいと口をきいたのだという。譲り受けた先祖が神棚で拝んでいるうちに石は年ごとに太り、置き場所がなくなって屋敷の角へ移された。いまでは地表の差し渡しが一・五メートルを超える。かたわらの松は樹齢四百年ほどと見られている。石の上に物を置いて頭を病んだ当主の祖父が、ワカに告げられて取り除くと治ったとも伝える。

原典より

むかし、お神明さまを背負って毎年巡ってくるばあさんの行者があった。—— 田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説(田島町(編)・田島町史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説(田島町(編)・田島町史)

『田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説』は、会津の田島町の町史のうち民俗を扱う巻の、伝説を論じた節である。針生・糸沢・金井沢・折橋などに伝わる岩魚の棲まない沢、ダイタンボウの足跡、弘法清水、竜燈、天狗隠し、河童駒引き、アズキトギなどの伝説を、土地の言葉を交えた語りで載せる。自然伝説・歴史伝説・信仰伝説に分けて動物・地形・地名・人物・幽霊・妖怪変化などの項を立て、各話のあとに伝説の型や会津の類例を論じる。

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