大晦日の晩は瓶にいるトウビョウ
どんな伝承か
高知県の土佐郡でも、トウビョウの眷族は七十五匹いるといわれる。犬神より恐ろしいもので、大晦日の晩には瓶の中にいるとされ、これを防ぐにはオーゴを門に置くとよいという。また、よそへ行けと言った主人にはかえって憑きやすいともいう。
原典より
七十五匹のことは土佐郡でもいい、犬神より恐ろしく、大晦日の晩には瓶の中にいるといわれ、これを防ぐにはオーゴを門におくとよいという。—— 日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年))
『日本の憑きもの――俗信は今も生きている』は、石塚尊俊が昭和三十四年に著した研究書である。狐・犬神・蛇などの動物霊が人に憑くという俗信と、それを操るとされる家筋について、全国の伝承と近世以来の文書を集めて論じる。出雲・隠岐・豊後・土佐では筋の家の割合や縁組の偏りを調べ、憑きもの落としの行法や家の神とのつながりまでを七章で追っている。