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両山寺と一之宮八幡宮の護法祈

所在地岡山県久米郡美咲町両山寺
年代七月十四〜十五日
登場護法実(依童)
出典日本の憑きもの――俗信は今も生きている

どんな伝承か

岡山県久米郡の護法祈は『作陽誌』に記事があり、柳田国男や喜田貞吉、中山太郎らも詳しく論じている。『作陽誌』によれば、郡内の両山寺・本山寺・仏教寺・豊楽寺などに護法祠があって護法善神を祀り、法楽の日に護法祈が行われたという。現在よく知られているのは、大垪和の真言宗両山寺と、同じ村の元郷社一之宮八幡宮で行われるもので、両山寺では七月十四日、八幡宮では十五日に催される。やり方は鞍馬や吉野と同じだが、祭りの前の一週間、護法実が垢離をとって身を清めるのが目立つ。託宣は今は行われていない。

原典より

方法は結局前述のものと同じであるが、日は、両山寺では七月十四日、八幡宮では十五日で、その前の一週間を、護法実が垢離をとって潔斎するというところが目立っている。—— 日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年))

『日本の憑きもの――俗信は今も生きている』は、石塚尊俊が昭和三十四年に著した研究書である。狐・犬神・蛇などの動物霊が人に憑くという俗信と、それを操るとされる家筋について、全国の伝承と近世以来の文書を集めて論じる。出雲・隠岐・豊後・土佐では筋の家の割合や縁組の偏りを調べ、憑きもの落としの行法や家の神とのつながりまでを七章で追っている。

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