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生涯他の火を交えぬ出雲国造の神火

所在地島根県出雲市(出雲大社)
年代不明
登場国造
出典日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗

どんな伝承か

火は炊事と結びつくことから、家庭の暮らし、ひいては家そのものを表すものと考えられるようになった。出雲大社で祭祀をつかさどる国造は、神火を受け継ぐことで代々その職を伝え、とりわけ潔斎を厳しく守って、一生のあいだほかの火を交えず、常人を超えた暮らしを送ったと言われる。著者はこれに続けて、死やお産の穢れが出た家では火を他家に渡さない別火や、精進に入った人が自ら新しい火を起こす習わしを挙げ、火の神聖さがうかがえると述べている。

原典より

出雲大社では、祭祠を司る国造は、神火相承によって代々その職を伝うるとともに、特に潔斎を厳重にして、生涯他火をまじえず、普通人に超越する生活を営んだといわれている。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)

『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。

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